周囲を気にせずに音楽が聴ける

田舎に家を建てて良かったことのひとつに、周囲を気にすることなく音楽が聴けることだ。窓を閉めておけば 深夜でもほとんど近隣の家には聞こえないはずだ。別荘を建てたばかりの頃、実際に音を出して外に出てみて 試してみたが、室内で充分と思われる音量でも外ではほとんど聞こえない。ましてや、一番近い隣家でも 数10メートル離れている。先方も窓を閉めていたらまず聞こえることはないだろうと判断した。

自作スピーカーで持ってきたCDを聴く

今日はこの前買ったばかりの、音質が各段に良いといわれる新しいSHM−CDのサンプル盤と 「ビル・エヴァンス」 の「PIANO PLAYER」というアルバムを持ってきた。前者はサンプルでクラシックのコンピレーション盤。新旧比較用に、 従来方式のCDと新しいSHM−CDと同じ曲が入ったCDが2枚付いていて1,000円。ビル・エヴァンスのほうは 日本盤だと2,500円だったが、輸入版はなぜか1,000円。当然輸入盤のほうを買った。



このサイトの別ページにも書いてあるが、聞くスピーカーは自作スピーカーだ。 別荘でならかなりの音量で聴くことができるので、聞き比べて音の違いなどはよくわかる。最初にクラシックCDを両方とも聴いてみたが、 新しい方式のほうが確かに音に艶があり、重低音の音圧が高いような気がした。 このコンピレーション盤の最後にマーラーの5番の第4楽章が入っていたが、こういう音楽こそ、高音質の録音で、 ある程度ボリュームをあげて聴くと益々曲の良さがわかる。再生装置泣かせの曲ともいえるかな。

しかし、マーラーという人はすごい音楽を書いたなぁ・・・といつも思う。甘美であるのに品位を落とさず、 複雑であるのにわかりやすいと、音楽を言葉で表現するのは本当にもどかしさを感じるが、とにかくすごい人です。



次はビルのアルバム。その前にコーヒーでも飲むか・・・。と湯を沸かす。音楽が止むと本当に静かだ。 まだ夜の8時を少しまわったところ。何の物音もしない。田舎はほとんどプロパンガスだ。熱量は都市ガスより強いというが、 ガスの噴出量が都市ガスより低いのか、水が冷たいせいもあるのか、自宅よりもお湯が沸くのに時間がかかる。

ビル・エヴァンス「PIANO PLAYER」を聴く

コーヒーを飲みながらビルを聴く。
最初の数曲は、実験的なアレンジをするので有名な「ジョージ・ラッセル」のオーケストラに加わっての演奏。 2曲目はビルがマイルス・デイビスのバンドにいた頃、 ニューヨークの「Plaza Hotel」でのライブ演奏。この頃のマイルスのトランペットはいつ聴いても緊張感がある。 しかし、ここのホテルのピアノはいただけない。調律はしっかりされているが、ピアノが相当古い感じで、弦が伸びきっているような音だ。 きちんと調律されたホンキートンクピアノといえばわかるだろうか。 ビルの演奏はいつもどおり素晴らしいが、これではビルが可哀想だ。



山下洋輔氏が「他の楽器の奏者はたいてい自分の愛用の楽器でどこに行っても演奏できるが、ピアニストは楽器を選ぶことができない。 会場へ付くまでどんなピアノかわからない。それでも何とかやっつけなくちゃならないんだ」みたいなことを書いておられましたが、 本当にそのあたりピアニストというのは大変だと思う。もっとも、ミケランジェリのように自分の愛用のピアノをどこへ行くにも運ばせた、 なんてすごい人もいたけど、こんなことが許されるのは極々稀な人。 たいていのピアニストはいろいろな「ピアノ」を弾かなくちゃなりません。
ご苦労様です。



3曲目と4曲目はヴァイヴ(ヴィブラフォン)のデイヴ・パイクとのコラボアルバム。このデイヴ・パイクと言う人。上手いんだけど、 演奏中にうなり声を発する。私は演奏中にうなり声を出す人はどうも苦手で、これだけでいい演奏でもあまり聴く気がしなくなってしまう。 5曲目〜11曲目は最後の1曲を残してすべてベースのエディ・ゴメスとのデュオ。 ビルにしてはいつになくリラックスしたほのぼのとした演奏だ。 時々ビルのエレクトリック・ピアノも入るが、ビルの音楽人生でこのエレクトリック・ピアノだけは不要だったんじゃないかなぁ、 と私はいつも感じる。まあ、本人はいろいろやってみたいのはわかりますけどね。



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