新緑の夜のバルコニー

ひととおり音楽も聴いたし、夜のバルコニーへ出てみる。風が結構冷たい。そろそろ蛾が集まり始めてくる。 冬ほどには星が見えないが、それでも都会の空とは全然違う。蛙の鳴き声が少しだけ聞こえる。我が家の敷地の下には小さなせせらぎがあって、 別荘地内の湖に流れ込んでいて、蛙はその辺に生息している。夏になると蛍もその辺で飛び交うのだが、ここ数年はいなくなったのか、 私の来る時にたまたま飛ばなかったのかわからないが、姿を見なくなった。



部屋に入ると、やはり外よりは相当暖かい。少し寒くなったので少し前に電気ストーブを一番弱くして点けていたが、建物の機密性が少々悪い割には 断熱材とペアガラスのおかげか、それほど寒くない時は電気ストーブひとつでも結構暖まる。まあ、そうじゃないと冬場は寒くて過ごせない。

我が家の浴室

時計を見ると、そろそろ10時だ。まだまだ寝る時間じゃないが、風呂を沸かしておくことにする。沸かすといってもここの風呂は追い炊きはできないので、 ボイラーの湯を浴槽に溜めるだけである。なので連れ合いと二人で来た時は真冬など続けざまに入らないとすぐにぬるくなってしまう。 じゃあ、一緒に入ればって?こんな狭い浴室でどうやって一緒に入るんですか。 ひとりが湯船に浸かっている間もう一人は寒くて狭い洗い場で髪でも洗うんですかね。マジで風邪をひいてしまいます。 それに今更新婚でもあるまいし、一緒に風呂なんか入れますかいな(ハハハ)。



まあ、冗談はともかくお金をかければいくらでも良い設備はつけられるが、限られた予算でどこを我慢するかが思案のしどころというものである。 風呂もそうだが、我がアート山荘では凍結防止ヒーターも外付けで戸外にある。コンセントの差し込みが7個もあるもっとも安価なものを付けた。 今は部屋の中からワンタッチで操作できるものもあるらしいが、贅沢を言えばきりがない。 寒い冬の夜凍える手でコンセントを差し込むのも楽し・・・くはないが、それなりに山荘に来たという気分を味あわせてくれて良いものである。



さあ、風呂も沸いたし、一風呂浴びてくるか・・・ 我が家の浴室は檜風呂である。といっても浴槽ではなく浴室の壁が檜なのだ。 大工さんが「予算がちょっと余ったから、風呂場の壁、檜にしといたから」 いきなりである。何の相談も無い。予算が余ったならその分建築費を少しでも安くしてくれりゃ良いものを・・・・ とそのときは思ったが毎日へばりついて工事を見ていることはできない。まあ、作ってしまったものはしょうがないとあきらめたが、 これが予想外に良かったのである。我が山荘もそろそろ築10年になるが、風呂に入って湯気が立つとまだ檜の良い香りが漂う。 怪我の功名というところか。



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