さて、土地は一応借りられることになったものの、家を建てなくては なりません。幸い土地を紹介してくれた工務店の大工さんが近くにいるので その人に山の家の建築を頼むことにしました。
「予算〇〇万円で人がちゃんと住むことができる山荘ができますか?」 「ああ、大丈夫だよ、作ってやる」 大工さんは簡単に請け負ってくれましたが、 本当にできるのだろうかと不安もありました。 実際に見積もりを出してもらい 具体的に数字を見るとなんとかできそうな気がしてきました。
ログハウスにあこがれていましたが、ログハウスはセトリング といって、建ててからしばらくは家が下がってくると言われました。 その調整やらメンテナンスがけっこう大変そうなのです。窓枠に隙間が開いたりドアがしまらなくなったりします。 そういった調整を時々やらなければならないうえに、 傾斜地で基礎工事にお金がかかるので、ログでは予算もオーバー。 ログはあきらめました。
地震に強いプレハブも考えましたが、頼んだ大工さんのところでは扱って いない上に予算もオーバー。従来の軸組み工法で作ってもらったのですが、色々な問題点、 冬も利用したいので寒冷地ゆえにはずせない条件、どうしてもしなければならない対策 などがいくつかありました。次に列挙してみます。
こんな山の中の土地なので、市街化区域からはずれているだろうと思っていたら、そうではなく建築確認申請も しなくてはいけないということがわかりました。建築確認申請も大工さんの知り合いの建築士に依頼しました。 確認申請は2週間ほどで下りました。 それから図面を基に大工さんと設備や内装の打ち合わせ、上に書いたように予算内でどうしても譲れない設備や 建物の構造などをチェック。建物を建てる時の一番楽しい時間かもしれません。材木のプレカットも終わり、 基礎工事が始まりました。毎週は見に行けないので2週間に一度現地の様子を見に行きました。1月に土地を見に行き 2月に土地の契約、実際に工事に入ったのは6月からでしたが、無事に9月に完成! 出来上がったときは本当に嬉しかったですね。寝具や最小限度の家具、山荘を作ったらどうしても持って行きたかった オーディオのセットなどを運び、最初の1泊目は感激の一夜でした。
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