週末田舎暮らし週末田舎暮らしの話題>蛾、チャドクガとヤママユガ

●人間に害のあるチャドクガと人間に益をもたらすヤママユガ

「蛾」というとなんとなく嫌なイメージがわく人が多いらしく嫌いという人が多いですね。多分蛾は毒蛾というちょっとやっかいな仲間がいるうえ、蝶のように綺麗な色をしている個体が少ないからかもしれません。確かに「チャドクガ」のように幼虫(毛虫)の毒針毛が1匹あたり50万本以上もあり、これが皮膚に付くと大変なことになる蛾もいます。

チャドクガの幼虫 このチャドクガについてちょっとお話しておきますが、これがなかなか厄介で、椿や山茶花などの木に発生します。実際にこの毛虫のいる木を触ったりしなくても、この毛虫のいるところの下を通っただけで毒針毛が人の体に付着したりします。後で痒くなるので、知らないで掻きむしると針は簡単に壊れてますます各所に付着します。そうするとあちこちに毒針毛の毒が付着して、広範囲にかゆみが広がります。赤くぶつぶつがたくさんできて見た目にも気持ちが悪いうえ、ちょっとやそっとでは痒みは治まらず、人によっては腫れや痒みが、数週間から数か月も続く場合があります。こうなっては医者にかからなくては治りません。アレルギー症状を抑える薬や皮膚用のステロイド軟こうなどを用います。症状の重い場合はステロイドの内服薬も服用します。

この蛾のやっかいなのは、死んだ幼虫や、さなぎの抜け殻などにも毒針毛が残っていて、毒性はなくならないのでこれが皮膚についたり、衣服に付いたりしても炎症を起こします。衣服などに付いた毒針毛も洗濯ではなかなか取れません。燃やしてしまうのが一番ですが、そうはいかない場合は、熱には弱いので50度以上のお湯で洗濯すると毒性もなくなるそうです。蛾の中でも、かなりの悪役?のチャドクガですが、この蛾は管理人の田舎のような山間部より、普通の街中の樹木や、個人の家の庭にある椿や山茶花に発生する場合が多いのでやっかいです。かなり危険なので気を付けましょう。

ヤママユガ

さて、今日のもう一方の主役の「ヤママユガ」ですが、夏の終わりころになると我が田舎の山荘にも頻繁においでになります。この蛾、茶色の大きな蛾ですがもちろん毒などありません。成虫になってからは一切食物は採りません。なんというか、潔い蛾ですよね。この蛾の繭(さなぎ)からはとても綺麗な美しい絹糸が採れますが、この生糸は丈夫で光沢があり、天蚕糸と呼ばれ繊維のダイアモンドともいわれて珍重されています。丈夫なので、普通の蚕蛾から採った絹糸に混ぜて生地を作ると丈夫な生地ができるので混合糸も多く作られています。

ヤママユガ

夏の終わりには結構見かけますが、成虫はだいぶ弱っています。上の写真は道端で死んでいた「ヤママユガ」です。とてもつぶらな瞳で可愛い顔をしています。体も蛾は大体そうですが、蝶のようにスリムではなく、ちょっぴりおデブちゃん。羽根にある目のような模様は、天敵の鳥などを威嚇するための意匠です。こういう虫って何のために存在しているのかなぁ・・・・と、じっくりと虫を見るたびに思ってしまいます。下の写真は我が家に飛来してきた「ヤママユガ」羽の模様がよくわかりますね。

ヤママユガ
 
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